平成24年レクチャー集

平成24年7月
「糖尿病 - ほとんど原因不明(95%)- の原因と治し方」


以下の題材についてのレクチャーを記載しています。

◎ ナゼ、糖尿病は治らないのか?
◎ 間違った食べ物の常識が病気をつくる
◎ スタミナ食信仰が糖尿をつくる
◎ 糖尿病治療の鍵は「糖」制限より「肉食」制限

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◎ ナゼ、糖尿病は治らないのか?
前回の高血圧の話の後すぐに、高血圧患者4000万人(厚生省調べ)という数字が出ていました。今月は、第2回目で糖尿病のテ-マですが、こちらは、以前(7~8年前)に1600万人と言われていましたが、今ではもう2000万人をかるく超えていると思われます。高血圧よりも食べ物と関係が深いと考えられていながら、病院でも食事指導も厳密に行なわれているように見えますが、患者数はどうも増えるいっぽうのようです。それはナゼか?と言うことです。 糖尿病というものは、原因がはっきりしているものが、全体の5%。これはインシュリン注射を打ちながら生活を続けている人たちで、先天性と言われ、子どもが自分で注射をうって学校にも普通に通学しているのをテレビなどで見ることがあると思います。しかし、それ以外の大部分(95%)人は、Ⅱ型(非インシュリン性)と呼ばれ、原因不明とされるものなのです。 だから、病気での食事指導は原因がわかって食事指導をしているわけではなくてつまり、食べ物のどこが間違っているから病気になったのかということや、治るにはどうすればよいかという原理も何もないまま、学校で習ったまま、言われるがままのマニュアルに従ったものでしかないということです。(しかし、大部分の栄養士は、指示を守らないのが糖尿病の原因と勘違いしている)確かに、言うことを聞かない患者は多いのですが、きちんと指示を守っても病気は治らないという事の方が実は大問題だということには気付いていないのです。まあ、あまりにも、医学と栄養学の間のギャップがありすぎて、互いにほとんど省られることがないというのが現状でしょう。だからこれまで食事が、本当に糖尿病をつくる原因となるという視点で研究されたことは一度もなかったといってもよいでしょう。


◎ 間違った食べ物の常識が病気をつくる
たとえば、「疲れた時には甘い物」といいます。仕事や、勉強で「疲れたなぁ」と感じたら、甘い物を食べると良い(脳のエネルギ-はブドウ糖だから)と信じて食べている人はたくさんいます。しかし、よく考えてみると、食べている時は、テンションが上がって元気が出る気がするけれど、食べ終わってすぐに眠気がおそってきたり、しばらくすると集中力が続かなくなり、能率が落ちたりすることに気づくはずです。それが少し前に食べたお菓子とつながっていると考える人は、まだほとんどいないといってよいでしょう。しかし、本当は、30分前に食べた砂糖菓子が低血糖の原因となり眠気や集中力低下を起こしていたのです。そればかりか、いつの間にか、甘い物を食べないではおれない(習慣性)となり、お菓子を切らすと、集中できない、疲れを感じやすくする依存性)という症状にはすぐなりやすいものです。これを低血糖症というのですけれど、すでに糖尿(糖尿は低血糖が進んで、糖反応が逆転したもの)の前段階に入っているのです。この低血糖症には、甘い物が好きで、スウィ-トやデザ-トにはまっている若い女性のほとんどが陥っているのではないかと思われます。


◎ スタミナ食信仰が糖尿をつくる
同様に、男性の糖尿病では、夏バテや疲労回復にはスタミナ食と信じて疑わないというような人が非常に多いということがあります。疲れた時には、かえって胃に負担をかけない食事をとるのが本当はカラダを休めて回復を早めるのだけれど、ステ-キ、トンカツ、うなぎとくる、とにかく精をつけなきゃというような人です。それはもうメンタリティの問題ということになるかも知れません。こちらも、食べた時のテンションは上がって元気が出たように思うだけで、翌日はよけいに疲れておりけだるくなっていたとしてもそれを感じられなくなっているのです。この鈍化こそが問題です。疲労は肉体の酸化です。こういう人は傷が治りにくい、体がこりやすいといったことや、虫さされ(一番に蚊に喰われる)「痒がり」といった特徴もあるようです。汗の臭いの強さも体質、即ち食べ物との関連が深いものです。従って、食事が変わればニオイも変化するものです。よく、糖尿になると化膿や感染症に患りやすい、と言われるようですが、それは反対で、傷が治りにくい人や化膿しやすい人、虫に刺されやすいような人が、糖尿病に一歩近づいている証拠なのです。


◎ 糖尿病治療の鍵は「糖」制限より「肉食」制限
昔は、お金持ちが糖尿になると言っていました。また、昔の「汲み取りさん」が、「あの家はト-ニョ-だ」と臭いでわかったということです。 今は、みんなが昔のお金持ちの食事をするようになったのです。こんなにも多くの人が、国民の6人に1人が糖尿病になるような原因は、その現代の食事のあり方の中にこそあると、どうしてシンプルに考えられないのでしょうか。そちらの方が不思議でなりません。名称にも糖が付いているし、病院では、ゴハン(糖質)の制限を最もやかましく言われるので、糖の取りすぎが最も悪いのかと思われがちですが、まず、一番の原因が、動物食(肉ばかりでなく)過多であり、高脂肪、高タンパクを制限するのが糖尿病の食事療法の鍵を握るのです。それは原因から導き出される第一条件です。 第二に、精製糖(砂糖やお菓子類)精製の高いでんぷん質(食パンやうどん、ラ-メン小麦の加工品)また糖分としてはアルコ-ル、白米を止めて、未精白の玄米か、未精白小麦のパン、めんにするということ 第三に、センイ質の多い、菜食に近い食事に切り換えるということです。センイ質には水溶性のものと、いわゆる非消化のセンイ質とありますが、海そう類やきのこ、コンニャク(水溶性)はコレステロ-ルの排出を促進し、豆や芋、フキやゴボ-、菜物などは、便通を助け腸内細菌をふやし、さまざまな毒素を吸着して体外に出す働き(デトックス)をするのです。 第四に、未精白穀類と菜食に近い食事にすることにより、複合炭水化物の割合が60~75%(全カロリ-に占める割合)になって、人体の消化代謝システムに最も適した内容に近づくに従って、さまざまな消化、内分泌系が整い、糖尿の症状もそれに従って完治してゆくと考えられるのです。


◎ 古い(いにしえ)の食の中に治療の原理がある

しかし、これは、現行の糖尿病とは、余りにも違いすぎる食事内容で、一度には受入れがたいでしょう。タンパク質を減らし(ほぼ菜食に近くし)て、糖(でんぷん)質をそれも60~70%(玄米のゴハンを)主食で占めるとは、噴飯物と思われる程(180度反対)でしょうが、ここで歴史的事実を一つ紹介しましょう。オ-ストラリアの原住民アボリジニは西洋人が来るまで全くの狩猟採集の生活をしていました。そこにキリスト伝導に伴い、小麦と砂糖が持ち込まれました。1930年頃になると肥満がふえ糖尿病の発病が20%をこえるようになったのです。この時、患者から自主的に選んだ20人(すべてⅡ型)が、かっての狩猟採集の生活に100%もどりそこから得られた食べ物だけで、7週間暮らしたところ全員が完治したというのです。糖尿などひとつもなかった昔の食事にこそ、糖尿病を治す方法と原因を教えるヒントがかくされていたのです。

 



平成24年8月
「 暑さを上手くのりきる食べ物と生活術 」

以下の題材についてのレクチャーを記載しています。

◎ 暑さのイミを見直す
◎ 減塩が「暑さ」を苦手にした
◎ 夏バテに2タイプがある
◎ 夏バテしない食べ物と生活術

平成24年8月 レクチャーはこちらをクリックして下さい

◎ 暑さのイミを見直す

今の時代は、暑さに負けない、強いカラダをつくる、というのがあまりハヤらないようで、暑さ対策というと、専ら暑さをいかに避け、どうやって逃れるかということに集中しているように思われます。また、一般的に言えることは、汗をきらう、日焼けをきらうようになったということです。女性が色白を求めるのはいいとしても、外出の時に日焼け止めクリ-ムを塗って出かける若い男性が増加中ということや、子どもにまで、日焼止めを持たせるのは、ちょっと異常ないきすぎの感がありますが、みなさんは、どうお感じでしょうか。 子どもは外で遊び、虫とりをして、汗にまみれて走りまわるものです。夏休みあけには、どちらがよく日に焼けたかを競ったものでした。夏には毎日のように海へ行き、うす皮一枚めくれるのが当然のように育った私たちの頃は、日によく焼ければ冬にカゼを引かない、と言われたものです。ふだん、泳ぎとは無縁のような母や祖母までも、年に一回の土用の海水浴は体にいいからと、必ず家族揃って出かけたものです。今は、日射に当たる=紫外線は体に悪い、というような一方的な宣伝文句(化粧品会社の販売促進)を信じ込まされて、自然の力をとり込む智恵からますます遠のいていこうとしているようです。

 

◎ 減塩が「暑さ」を苦手にした なぜ、そうなるのか?

この変わりようはナゼ起きたのかというのが今日のテ-マとなります。結論的に言えば、「減塩が浸透して、現代人が暑さに弱くなった」ということが、根本にあって、日焼けはキライ汗をかくのもイヤ、暑い思いから逃れたいと思う気持ちが強くなったといえます。商品や販売戦略はそれに乗かったということでしょう。今日は、この塩の働き(塩分濃度と暑さの関係)という面から話してみたいと思います。 ちょうど、紫外線(日射)のように、塩も、悪者扱い一辺倒で一般的には扱われています。しかし、これも、一方的な見方に片寄ったものです。「塩」という食べ物が、実際に私たちの体に有用に働きかけるものだとわかるところから、いくつか例をあげてみましょう。

① まず、胃腸の働きをよくする働き、塩分は、消化を助け、食欲増進させます。夏バテはそもそも胃腸の弱い人がなりやすいもので、食欲不振から始まるのですが、まず塩分不足が疑われます。そういう時に朝の梅干し一個食べてから一日を始めてみて下さい。

② 塩は、また心臓の働きを強めます。血液循環を強化するように働くというのが正しい表現です。塩分をとりすぎれば、血圧が上昇しすぎて高血圧や「暑がり」になりますが、足りなければ、低血圧です。多過ぎるのは当然良くないですが少なすぎても心臓は弱くなることは、あまり知られていません。特に老人性の心臓病には、塩欠乏型の心臓病があり、肉食系の西欧型(塩分とりすぎ)と区別されないで、一様に塩摂取を制限してかえって悪くしていることに気づいていません。

③ 塩は、血液を濃くします。血をつくる(造血)能力を高めるので、塩分不足になれば貧血となります。貧血には、すぐ鉄と肉(タンパク質)と結びつけますが、それは材料であって、造血能力とは別ものです。

④ 活動力を高めたり、スピ-ド(動作)を早めます。歩く速さ(早足)や、おしゃべりの早さ、(強さ)といったものを変化させるのです。普通は、塩気がそんなことに関係しているとは、つゆとも思っていないでしょう。しかし、そちら(行動)からその人の塩分の過不足を判断したり、意識的に、増やしたり、減らすと、変化することに気付くものです。子どもは、にぎやかすぎたり、反対におとなしすぎる子を、変えさせるのは、それほど難しいものではありません。

⑤ 五番目には、筋力や組織細胞を引き締めたり緩めたりする働きです。摂り過ぎは、関節を固くしたり、筋肉(背や腰)がこわばり易くなるし、不足すれば骨格を支える腱がゆるんで、ヒザを弱くしたり、足をくじきやすい、背を真すぐに保てない(背がまがる、姿せいが悪い)ということが引起こされます。このように食べ物としての塩分が作用するとはふつう考えにくいことでしょう。

◎ 夏バテに2タイプがある

「塩が悪い」とするのは、摂り過ぎた時の害だけを大きく取り上げたもの、その一方で同じくらいか、それ以上に深刻な摂取不足が、現代人の間にはびこっているのです。現代医学と栄養学では、全くの盲点となってその害は見過ごされているということも少なくありません。 さて、暑い夏を上手にのりきろうとした時に、この「塩」から見ると、塩不足(塩ヌケ)は、「食欲不振を招き、心臓、循環系が弱く、貧血になり、組織がゆるんで、カラダがだるくなる、足がなんとなく重い、ボ-(頭)とする、集中力なくなり意識(欲)消沈し、何をやるのも(やる気なく)おっくうになる」という姿が見えてくると思います。 熱中症も、脱水にも、2種(正反対)あって、塩分は体の保水力とも関係するので、塩分不足から脱水症状を起こしやすいカラダになっているものがあるのです。これは普段の塩分摂取量を増やす必要があるのです。これが、典型的な、胃弱貧血(塩分不足)型の夏バテのケ-スです。(汗かきは水の摂り過ぎ、水を溜めこんでいるのは、塩分(保水)過剰。炎天でスポ-ツに熱中して脱水するのは単純に水分不足なので、充分に補給する、その時でも、少量(0.3%)の塩分が必要です。)もう一つが、栄養的に、スタミナをつけるようなものーウナギ、焼肉、レバ-を食べよ!と思いこんでいるような人たちで、夏バテを起こしているケ-ス。血液がドロドロで、熱が内に滞って発散できないでバテているのです。 特徴は異様に暑がりで、ガンガン冷房をかけることです。普段あまり食べない、貧血型の人に、スタミナ食は効果的ですが、「夏バテにはスタミナ食」と飛びつくような人はいつも食べているわけです。自然に、塩分量摂取量は多くかえって血液を濃くして粘らせ、「暑い々々」とうなる原因をつくっているようなものです。こちらは塩を抜き、野菜を増やす(野菜ばかりにする)のが効果的です。 ◎ 夏バテしない食べ物と生活術

(1) 塩気は保水、脱水予防に不可欠。朝の梅干、漬物(ヌカ漬の胡瓜、茄子は最適)朝の味噌汁がよい。

(2) ビタミンB1は神経の働き、胃腸消化を助ける。種の胚芽に含まれるもの、枝豆、トウモロコシ、ゴマ、納豆、キナコ、小豆、胚芽玄米、全粒粉、雑穀、小麦地粉(黒っぽい)ヌカ、コウジを食べる。

(3) 甘い、冷たい(アイスやジュ-ス)の代わりに冷えたトマト、胡瓜の生かじり、スイカ、まくわ瓜、フル-ツ(冷凍も可)内から冷やし、保冷する力をもつ食べ物。

(4) 甘味は黒糖、黒蜜(ミネラルと同時にとる)カンテン(みつ豆)、ぜんざい、水ヨ-カンなど手作りで。甘酒(塩糀ブ-ムで夏の飲み物として見直される。)

(5) 夏のお茶は麦茶、水出しでなく、粒(皮付)を煮出して冷やしたものは、腐りにくい。何といってもウマサに格段の開きがあります。

(6) 食べ物の他にも、行水、木陰の縁台、昼寝など、昔の良い避暑の習慣は、今ではやり難くなりましたが、とても理にかなったものでした。

(7)ちょっとした智恵で、暑く寝苦しい夜など首と「首」のつく所を保冷剤などで冷やせば、血管動脈がよく冷やされて効果的に涼しくなるものです。


◎ 「暑さ」の効用

最後に、忘れられがちな、暑さの効用についてお話しします。まず、暑さは、第一に代謝を上げます。夏に余分な脂肪がとれるだけでなく他の季節にも付きにくくします。(暑い地域は太った人は少ないはず)第二に、体温調節能力をつけます。仮にカゼで高熱を出しても、自力で(薬に頼らず)解熱する力を夏場の暑さで知らず知らずのうちに身につけていたということです。第三は、汗により排毒していることを軽視しすぎています。現代の空調冷房など整いすぎた夏の生活環境が翌年の春の花粉症(冬にため込んだ毒出しが主症状ですが)増加にもつながっていると考えられます。第四は、海水浴や日焼けが冬にカゼを引かなくする、という昔からの智恵には、免疫力を高めるヒミツがあるということです。今年は暑さの意義を味わいながら元気に夏をのりきりましょう。




平成24年9月
「 健康の鍵を握る糖質の摂り方と選び方」

以下の題材についてのレクチャーを記載しています。

◎ 40代以上の2人に1人に脂肪肝
◎ 御飯(米)を食べない家庭が増えている
◎ タンパクはもう不足していない
◎ 糖の精製のし過ぎがカラダを狂わせる
◎ 最も注意しなければならない食品

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◎ 40代以上の2人に1人に脂肪肝

つい数日前にも、これまで、お酒を飲む男性に多いとされてきた脂肪肝が成人女性に増えていると、その数、推定3000万人、12人集まれば3~4人に脂肪肝が発見されるというのです。(血液値では、GOTが20以上の人は、可能性が高い)なぜ女性に多くなってきたかは理由は不明だが、脂肪肝は中性脂肪が溜まったもの、中性脂肪の原因(原材料)となるのは糖だから、糖を制限するようにと言うわけです。間食(のお菓子)を避けるようにするのは当然ながら、「ゴハン」も減らすようにと言うのです。みなさんは、もうお解りのように、砂糖の糖とゴハンの糖を全部同じと考えているのが間違っているわけです。今、このように安易に、「ゴハン」をへらしなさい、と言うことが目立って増えてきているように感じます。「炭水化物を摂らない」であとは好きに食べて痩せる、などというダイエット法も流行りだしています。これが現代人の感覚にマッチしているということもあると思います。


◎ 御飯(米)を食べない家庭が増えている

そもそも、今の人たちは、ゴハン(米の飯)を食べなくなっているのです。若い夫婦2人子ども1人の3人で一ヶ月に買うお米の量が3㎏などという家がザラなのです。
-(会員)私の知合いで、嫁姑の仲がとても良くていつも台所に一緒に立って毎日のおかずを何種類も作って並べているという人がいて、舅姑、息子嫁夫婦に子ども2人の6人家族で月に5㎏たべない、私たち夫婦で、だいたい2人で10㎏弱食べるのに、何食べているのかしらと思うくらいです。-

全く今言われたとおり、ほとんどご飯(主食)を食べずにおかず(副食)だけで食事が成立つということが普通になりつつあるという事なのでしょう。だから今さらにゴハン(米の飯)を減らすまでもないし、さらに飯(米)を減らすことに抵抗感も疑問さえ感じないのです。脂肪肝の場合も、食事の内容をよく調べて見れば、むしろ、ゴハン(米)を食べない人の方によく現われることが明らかになるはずです。ゴハンを食べないとどういう事になるか。オカズ(タンパク質)又は動物性食品が増える、すると、甘い間食がどうしても食べたくなったり、米の飯より、朝又昼はパン・麺に、体の要求が変わってくるということです。これが今の栄養学理論(もちろんお医者さん)では分からない。それが、食養の、食の力学(食べ物の引き相い)から言えるのです。ですから、減らすべき、糖質は何でも同等扱いで良いわけではない、ハッキリと、明確に減らすべきモノは、砂糖などの単糖類、消化吸収が早く、血糖値上昇がより急な粉もの(小麦)であり、米の飯(白米)は現状から見れば、むしろ増やした方が良い効果を生むということです。


◎ タンパクはもう不足していない

栄養学では相も変わらずタンパク質至上主義から抜け出せず、もっと肉を、タンパク(動物性)を摂らせようと働きかけているように見えますが、どうでしょうか。かって戦前と戦後の食糧不足の時代なら、米一辺倒の食事内容のなかでは、タンパク(動物性食品)を増やせ、というスロ-ガンも意味があったでしょうが、今は、もう肉やその他のタンパク質不足はなく、むしろ摂り過ぎの害をちゃんと研究した方が、一人々々の健康にもプラスでしょう。
栄養学の課題にしては、これまで、単なるカロリ-源としてしか見られなかった糖質が、その質の違いが糖代謝の大きな差となり、細胞レベル生体レベルでどう変わるのかという事に今後より大きな意味を見出すことになるでしょう。


◎ 糖の精製のし過ぎがカラダを狂わせる

糖の精製(白)が進んだことが問題の核心です。砂糖(単糖類)などは急激に血糖値をあげ、他のでんぷん(多糖類)はゆっくりと吸収されます。この違いが、まず、第1、肥満(体脂肪)や脂肪刊(内臓脂肪全般)をつけさせます。また第2、スタミナ(とは、血糖値の安定、かつ長時間維持能力)の多い少ないにも関わってきます。

次に第3、免疫の高低にも糖質(糖の質的差異)が大きく影響を及ぼしていることは、まだあまり知られていませんが、砂糖(甘い物)好きは、虫によく刺され、刺された跡がよけいに痒くなったり大きく腫れあがったり傷が化膿しやすいという事や、カゼ、インフルエンザに患りやすく、治り難い、という関係があります。

第4、情緒の安定不安定に、この糖のとり方は、質だけでなく、量の多少が大きいのです。砂糖分が多くなればなる程、感情の浮沈みが大きくなり、でんぷん(ゴハンの割合がふえるに従って安定的になるというものです。 うつと食事の関係が深い(NHKのこの日(9/12)の朝番組で、「うつ病を食事で治す」という特集を放映していた)という事からも最近少しずつ注目されるようになったということですね。

第5、肌の若々しさ、つまり細胞の再生やシミ、吹出もの、保水、美白などにも、お米や麹(こうじ)などが良いことがわかってきています。このような糖質は、まだ、白米を前提に話されていますが、玄米ではどうなのか、ほとんど考慮(未研究)されてはいないのです。砂糖と穀物というだけでも大きく違うわけですが、精白米と玄米の違いはもっと大きいということは、これから先にわかってくるでしょう。


◎ 最も注意しなければならない食品

今の食生活から見て、最も注意しなければならないのは、菓子パンです。朝からメロンパンが朝食代わりという人が、かなりいるのではないかということです。朝食といえば「ゴハン、味噌汁、納豆、漬物」が、「ト-ストに牛乳、卵、サラダ」か、という所から、さらに進んで、甘いお菓子のような食べ物を朝一番に食べるのかでは、体は大きく違ってきてあたり前です。小麦粉製品には砂糖の組合せ、さらに油脂、ショ-トニング(植物性)を大量に含んだ上に、大量生産のものには、多種多様の食品添加物(化学合成剤)が加わっています。これら高カロリ-(砂糖、油)は即、脂肪肝の原因植物と言えるでしょう。また、添加物の害毒を消すため、骨中カルシウムが使われて、骨をスカスカ(骨ソショ-症)の原因をつくるとも考えられます。また、大量の砂糖摂取が脳の末端毛細血管を詰まらせれば、それは、除々に痴呆症を進行させる隠れた第一の原因ともいえるのです。菓子パンを食べることには、これらの大リスクが常に付いて廻るくらいに考えてもいいでしょう。ヨ-カンやあんこ、甘いケ-キ類は、いかにも甘い物だから注意して抑えることはあっても、菓子パンは案外、安心して毎日のように食べているかもしれないのです。まずは、そこからが手始めでしょう。




平成 24年10月
「 頭脳をいつまでも若く保つ-ボケ防止の食べ物と食生活法 」

以下の題材についてのレクチャーを記載しています。

◎ボケ老人500万人の時代が近づいている
◎アルツハイマ-型痴呆症がふえるワケ
◎「ボケ」にも陰・陽がある
◎入歯とウォ-キング・ヨガ呼吸でボケ回復
◎頭脳に良い食べ物はどういうものがあるか

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◎ ボケ老人500万人の時代が近づいている

 糖尿や高血圧のこの10年の伸び率にも驚かされますが、今回の脳を若く保つ法つまり、痴呆症の方もまた10年前と比べて100~150万人といわれていたのが、今や280万人ということです。2025年では、高齢社会の到来とともに、450万人と予想されますが、今までの例でいくと、もっとはるかに超えて500万とか600万人に達すると想像されます。今、自分とは無関係と思っているかも知れませんが、気付いた時には、なったことも(本人には)もうわからない、ということになりかねないのです。今回は、脳をいつまでも若く保つ方法について考えてみましょう。


◎ アルツハイマ-型痴呆症がふえるワケ

 皮膚や内臓、血管を若々しく保つことと、食べ物が大きく関連するというのは、割と分かりやすいと思いますが、脳や精神活動の事となると食べ物との結びつきは考えにくいものです。
 痴呆症には、大きく分けて、脳細胞が変質して萎縮するアルツハイマ-型と、脳の毛細血管が詰まる、脳血管障害のいわゆる、ボケ老人型とに分かれます。以前は、アルツハイマ-は少なく、10対1 くらいと言われましたが、だんだんその割合は、欧米化の1対1に近づいてきていると思います。その背景にも食事の中味が関係します。まだまだ肉食、砂糖は増えつづけている、食べ物と病気が相俟って欧米化へと進行するスピ-ドは以前にもまして早まっているという感じがしてなりません。


◎ 「ボケ」にも陰・陽がある

 この「ボケ老人」といわれる痴呆症の中にも、陰と陽があります。ボ-として、物忘れがひどく何をするにも動作は緩慢で、大人しい感じのする、いわゆる「ボケ老人」というのは陰性です。
 一方、暴言や大声で怒なり散らしたり、徘徊が激しいものは陽性です。それまでのマジメで無口、大人しいと思っていた(特に男性)が人が変わったかのように振舞ったり性的暴言を吐くようになる、という例も少なくないようです。どうして、そのような違いが生じるのか、という原因は、「食」に立帰って見なければわからないのです。つまり、陰性の「ボケ」のもの忘れ型は、はっきり言えば、砂糖のとりすぎ、まんじゅうの食べすぎということです。ボケるほど食べるのは大変だと思いますが、ボケと甘いあんこが関係している事など考えもしないで、ほぼ無制限に、毎日お茶を飲み、和菓子やあんパンを食べ続けているうちに、見えない所で脳の末端の毛細血管が、ボツボツと部分的に詰まってきて気付かないうちに、ある時点から思考や行動に支障がきたしてくるという過程をとるものなのです。だから、よけいに、砂糖が原因とハッキリと言われない(解り難い)のです。しかし、ボケ老人と食べ物の行動パタ-ンを調べれば、ちゃんと明らかになることです。


 もう一方の、暴言、徘徊、人格変異症の方はちょっと複雑で、難しい所がありますが、ならして言えば、「品行方正な」人だった、それがサマ変わりする、というのは、ずっと脳の力(理性で)情動をおさえてきたものが、脳が血管障害でうまく働かなくなって、即行為即言動に出るという「ボケ」方をしているというふうに考えられます。これは、動物性、肉食ばかりでなく、どちらかといえば魚食や卵食に塩気の陽性がプラスされて、毛細血管の細い所にさらに収縮力(陽)が加わって血流が止まってしまうという小梗塞が起きていると考えられます。「ボケ」なくても、創造性や柔軟性が除々に失われ、ガンコやこだわりが強すぎたり、好奇心が希薄になり、視野も狭いとなれば、気付かないうちにだんだん進行しているということになります。その点、物忘れ型と対応しているといえます。


◎ 入歯とウォ-キング・ヨガ呼吸でボケ回復

 脳の若々しさを保つには、
1.は、カラダを動かせるということです。元気だった老人が、膝を痛めたり、骨折して動けなくなったのを期に「ボケ」が始まるという事はよくあります。脳の老化は足から始まるとも言います。軽いウォ-キングなど季節の移ろいを感じながら自然や人の営みを、短歌や俳句によむなどという創作活動を加えればなお良いでしょう。

2. 次に、「咀しゃく」活動ということです。歩き廻れなくても、噛むことで脳が刺激され血流が良くなってき    て、ひいては脳が活き活きと働くということにつながります。ある程度、進行していた痴呆症が、入歯をキチンと直して流動食から、咀しゃく食に変えたところ、「ボケ」の改善が起きたという歯科学会での報告があります。ふだん健康な時から、よく噛んで食べる事は、脳を一層活性化させ、創造性や記憶力を冴えさせる、すなわち、若々しい脳を保たせることになるはずです。

3.第3は、「呼吸法」です。いわゆるヨガで言う吐く息を大切にした深い呼吸法というものを身につけておくと、精神的にストレスや心配ごとにとらわれた時も、思い出してやってみると、いくらか落着いて楽になれるものです。ストレスや気が落ち込む時には、知らず知らず息を吸ったまま、止めているものです。脳は、酸血になり、酸欠の血液は、ドロドロ粘々したものになり、いつもいつも慢性的になったものが、「うつ」です。詰まれば「ボケ」というものです。胸を広げ、肋間筋と横隔膜を使うという動きは、ふだんは意識的に行なわないと出来ません。ほんの肺の一部(上肺)だけで浅い息しかできてないものです。


◎ 頭脳に良い食べ物はどういうものがあるか

 こういうこと(動き・粗咀嚼・吐く呼吸法)をやった上で、脳を若く保つ食べ物は効いてくることを前提に、いくつか具体的に挙げてみると、①納豆が、まず第一にいいと思います。食べ方は、納豆汁 正式にはスリ鉢に山芋状にすり、芋やキノコと一緒に囲炉里鍋のように煮込む、同様によくすり潰したもので、納豆そば、ぞうすいに入れ、ぞうすい納豆として食べます。②は、漬ものです。発酵食でセンイ質に富みパリパリポリポリとよく噛める3拍子揃った食べ物です。韓国料理屋さんでは、無料でたくさんの種類のキムチがどんどん出されます。日本食では、よき漬けもの文化がすたれてしまいましたが、韓国の食文化はしっかりと残っています。若者も子どもまでもキムチなしの食事は考えられないということが、美肌や基礎体力のヒミツとなっていると思われます。かって各家庭にあったヌカ漬けや、冬場の干し大根で作った沢庵漬けなど正式な「つけもの」文化を見直したいものです。ちなみに便秘症が、脳血管障害、アルツハイマ-、うつ病など脳神経系の病気の共通項です。③番目は、季節的に言えば、栗・銀杏・胡桃 春なら、ヨモギ、筍、蕗といったもの。特有の苦み、渋み、香りを持つものは、抗酸化作用、即ち、人間のカラダ(細胞、脳神経)を若返らせる、より自然の活性力を呼び起こす食物といえるでしょう。文明化、近代化は、そのような「アク」を取去り、無臭無害な、白い上品な食べ物ばかりに変えてしまいました。栽培されにくい季節性の強いものの、ちょっと若い部分(特にうす皮など)によく含まれます。トチ餅とか、渋柿の干柿、あま皮ごと挽いた黒い田舎そば、クルミやギンナンの苦味などです。今は、放射能の問題でちょっと恐くて食べられませんが、山野生の茸類などはまさにそういう類の食べ物です。返す々々原発は理不尽なことです。
 不自然な豚やとり、牛肉などより、天然のサンマや鮭など季節ごとの海産水産に比重を変える方がまちがいなく、若々しい脳には良いでしょう。
 人間の脳は、対話すること、触合うことを最も必要としています。男の人は、若い女性と触合うことが若さを保つ秘けつと言われますが、女性も同じでしょう。何よりもっと若い孫(子ども)と触合うだけで元気になれるでしょう。また、仕事(役割)や授ける知恵を持ってそれを次の世代の人たちに伝えることが、最も重要で、いつまでもボケないで若く暮らせる最高のヒケツだと思います。そういう知恵を一生かかって身につけるような生き方が大事です。



平成 24年11月
「 「冷え」症克服法-内側から温かいカラダに変える方法」

以下の題材についてのレクチャーを記載しています。

◎手足が冷たいという「冷え」ばかりでない
◎増える不妊治療の盲点に「冷え」がある
◎子孫維持能力に異常が生じている
◎女性の生理を司る食べ物
◎食べ物で不妊症や流産体質を変える

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◎ 手足が冷たいという「冷え」ばかりでない

 今日は、「冷え」について話しましょう。「冷え」症が、手足が冷たくて仕様がないという程度であれば、今は室内の暖房は行届いているし、体を温かく包みこむ衣服にも事欠かないので、温かくしていれば忘れてすごせるというものです。しかし、「冷え」の影響は、実は、それだけにはとどまらず、もっといろいろなところに関係してくるのです。
 ある意味、温かくしていれば、忘れていられる「冷え」は、感覚的にはとらえきれないために、カラダの内側の深い所に違う形で進行していくという逆説になっているのです。 
 そのひとつが、免疫力の低下です。カゼは、寒さや、急激な温度差、ウィルスによって感染(うつる)といわれますが、カゼに患ると熱が出るのは、ウィルスは熱に弱いもので、自ら体温を上げて治そうとしているのです。
感染を防ぐためのうがいや手荒い、ワクチン注射が、インフルエンザを予防するといわれていますが、本当は、体温(基礎体温)を上げることが最も効果的な予防法になるのですが、肝心な体温の上げ方がわかっていません。生姜が体を温めるとは知っていても、そもそもの「冷え」が砂糖や果物などによって引起こされるという食物の陰陽が関わっているということは、みなさんには、もう当然のことですがこんな易しいことが、公平に見渡せば全く知られていません。免疫低下の第一歩は、カゼに始まり、最終段階は、ガンの進行です。ガン化された微少段階の細胞は、マクロファ-ジなど免疫細胞によって普段は食べ尽され、消されているのですが一たんバランスが崩れて、免疫が落ちると一気に大きくなると考えられています。このガンの治療にも、患部に遠赤外線などあてて退縮させる温熱療法というものがあるくらいです。


◎ 増える不妊治療の盲点に「冷え」がある

 さらに、もうひとつが、「不妊症」です。3~4年前で不妊治療にかかる人は50万人を超えると言われましたが、今は、もっと多いでしょう。さらに一人当りの費用が百万、200万単位で増えてゆき、人によっては500万とか一千万という金額にのぼると聞きます。本当は、その不妊の底部に「冷え」があるのですがそこはほとんど省みられることはありません。治療は顕微鏡で卵子や患部を詳細に調べ、化学療法やホルモン調整薬を施したりするばかりで、もっと本質的に体質の問題という、大きいとらえ方をしません。というより、食物の陰陽に基ずいて基礎体温を上げれば、不妊は割合に簡単に解決するもので、その裏に、現代食の砂糖づけの食、あるいは肉食過多といった間違った食生活が必ず伴っている事がわかるのです。実効の上がらない医学医療の不妊治療の限界はその根本にある食の問題を問わない所にあるのです。


◎ 子孫維持能力に異常が生じている

 内側からカラダを温める方法は、この「不妊」から話を進めていくと大事さがよりわかりやすいのです。若年閉経や、卵子形成不全という若年での生殖能力に異変が起きていることや、受精や着床し難いといった問題が「不妊」とすれば、流産や妊娠期間中の体調不良で入院したり、また出産後で見れば、母乳で育てたいと思っても、2~3ヶ月で充分な量が出なくなり混合授乳しているというようなことまで含めて大きい視点で見れば、子孫を残す能力に共通した問題が、生じていると考えられるのではないでしょうか。また、一方では、初潮平均年齢が14才から12才前後、早い子は10才というよう早熟化が欧米並みになったというのも食物が同じく欧米化したということと重なるものです。それに伴い、若い女性の生理不順や生理痛、子宮内膜症の増加、カンジダ、トリコモナスなどの婦人科の病気もはびこっています。こういったそれぞれの病名や症状の違いごとに原因を追求しても、顕微鏡的にみる限りどんどん細分化され切々になって全体を見渡せなくなるものです。食物が変わり、日本人の女性の体質が民族レベルで大きく変化したのだという、大きな視点で見れば原因がどこにあるのかは明白ではないでしょうか。


◎ 女性の生理を司る食べ物

 女性の生理現象は、ウナギもサンゴも海亀も、満月の夜に産卵をするように、月の満ち欠けと大きく、関係したのです。だから、「月経」と呼ばれてきたのですが、現代人は、その力をあまり感じられなくなってきました。それはつまり、現代人の生理不順は月の運行とカラダの生理のサイクルが一致しなくなってきたことに現われているのです。月の力を充分に受けられなくなったことの原因に植物性(野菜、豆穀物)の陰性な食べ物の不足があります。今の若い女性の肉食好き、チ-ズや生クリ-ム(ピザやパスタ)好き、卵(オムレツ)大好きといった食事ではどうしても野菜は不足がちになります。
 その野菜類には旬や季節性があり、それを充分摂ることが自然のサイクルにカラダを順応させる基礎になるからです。季節性のうすい畜産品を多く食することは、結局、女性のカラダに備わる自然サイクルを狂わせる第一原因となります。
 それから、「不妊」という事では、カフェイン(コ-ヒ-やチョコ)好きはかなり共通した原因と思われます。同時に夜更かし型、昼間バリバリ仕事をこなして、交感神経の興奮が家に帰ってもさめきらず夜更かしになる、という陰に昼間のカフェインの常習化があるといえます。
 月の力を受けるためにも、暗くして、眠ることが大事です。コ-ヒ-を止めること、カフェインを含む(栄養ドリンク・ダイエットコ-ラ)など止めること。これが確実に言えることです。

 また、現代の女性のカラダを見ていると、成長期に受験勉強などのために夜更し型になったり、充分なカラダ作りが一番必要とされる時期にほとんどなされていないという問題があります。自然な生活の価値(値段のつけられないもの-水や空気のように)が忘れられ、身近な生活の中で身につけていた身体の基礎体力が備わらなくなったのです。その代表的なものを3つほど挙げてみます。一つは、重い荷を背負って歩くこと。これによって体の最も大事な内部筋力(インナ-マッスル)が知らず知らずに成長とともに出来てきたのです。これが体を支え、胎児を支え、出産を支える力となったのです。この内部筋力のある人は、女性特有の便秘とは無縁です。二つ目が、アキレス腱が硬く柔軟性に欠け弱いことです。これは、しゃがむ姿勢が出来ないという事でわかります。これは和式便所から、洋式便座への変更の影響です。骨盤開閉度とも関わり、お産が難産化する原因のひとつでもあります。そして、三つ目が、拭き掃除(雑巾がけ)の大切さです。板間はフロ-リングと名を変え、立ってモップがけや掃除機をかけるといった具合です。こういう体の動きが、特別にスポ-ツなどやらなくても、自然のうちに身に基礎的な内部筋力を形成させてきた鍵となったのです。


◎ 食べ物で不妊症や流産体質を変える

 こうした、生活様式や骨盤や下半身、内部筋力の充実という前提も考慮した上で、食べ物で体質改善をすれば、不妊体質や流産しやすい体質と言われて諦めかけた人にも確実に明るい希望が持てるようになるのです。

① まず、セロリ、人参、カブ、玉ネギ、キャベツの野菜ス-プが挙げられます。コ-ンやカボチャを入れポタ-ジュにしても良い。陰性な人は、そばの実や雑穀(キビ・アワ)入れ陽性なス-プに変えます。

② 黒色の黒豆、黒胡麻、昆布ヒジキと根菜、乾物の組合せ料理。たとえば、黒豆人参、レンコンとヒジキ、アラメと黒胡麻、切干昆布の煮物は、ミネラル豊富で、低体温で陰性体質を陽性に変えます。

③ 青い菜物、春菊や小松菜、大根やカブ葉、などをちりめんや干しエビ、胡麻などと炒合せたり胡麻和えにして食べることは強い赤血球のために必要です。

④ 穀類(ゴハン)をふやすこと(おそらく25%未満を)一日の摂取カロリ-の50%~60%にする。パンやパスタでも良いが、全粒粉タイプにする。白米より雑穀米、玄米の方がより良い。冷えの最大の原因は、ゴバンを食べないで、糖分を摂ること。菓子パンやデザ-トに含まれる砂糖を摂りすぎるケ-スがとても多い。現在の甘党ブ-ムが不妊の原因といってもよいくらいである。

⑤ 味噌や漬物など(キムチも良い)発酵食を見直し毎食食べるようにすると免疫力アップになります。 こういう食事にかえて、半年もすれば、内側から温かいカラダに変わり妊娠待ちのサインがあらわれます。


平成 24年12月
「 インフルエンザへの対処法-免疫を高めて治し、流行っても罹らないカラダをつくる」

以下の題材についてのレクチャーを記載しています。

◎カゼワクチンの無効性
◎正食をする者は、カゼの流行は恐くない
◎免疫を弱める2つの理由
◎「カゼ」を治すクスリ(医薬品)はない
◎免疫を高めて予防する食べ物
◎ウィルス(感染)を恐れない自然免疫成熟法

平成24年12月 レクチャーはこちらをクリックして下さい

 カゼワクチンの無効性

 最近よく聞くようになったものに、インフルエンザワクチンがあります。以前一度、ワクチンの予防接種の有効性が疑問視され、その時点で子どもへの集団接種が中止になりました。以後、家庭任意となって、一時はすっかり姿を消したかに思っていましたが、また、このところ、世の中に広まってきたようです。ウィルスは、毎年新型が現われるため前もって作りおいたワクチンの無効性は、医学的にはハッキリと解っているはずなのに、どうして、またしても人々が頼るようになるのか? お医者さんはそこを分かっていても乞われるから注射するのか、そこが理解に苦しむところです。今日は、ナゼ、人々がカゼ(インフルエンザ)を恐れ、その予防と称するワクチンに頼ろうとするのか、その辺りを考えてみたいと思います。


 正食をする者は、カゼの流行は恐くない

 桜沢(1893~1967マクロビオティックの創始者)はカゼについて、「正食実行者は、いかに流行をしようとも絶対にかからないものである。もし10年に一度のカゼでもそれは重大な警告である」というふうに事々に言っています。そして実際に、みなさんも体験されているように、この玄米食をしてからは、以前に比べると、熱を出したり、カゼを引かなくなった(たまにはあるでしょうが)という実感があるでしょう。この言葉と、毎年の冬の到来と同時に、学級閉鎖や今年の流行数が話題に上り、うがい手洗い、マスクの励行や、ワクチンの奨励とを比べると、そのギャップの大きさ(180度の差異)を感じます。一般的に、カゼがうつった(うつされた)と言うのは何か不可抗力的にウィルスが勝手気ままの感染力をもつとでもいうよう考えているからです。そして、それは、私たちの体に自然に備わった免疫(自然免疫)の力をどうしたら強化できるか(なぜ弱められるか)を知らないことからくるのです。


 免疫を弱める2つの理由

 まず、「冷え」が免疫力を下げるということ。「冷え」体質は、体温を計った時に低いだけでなく、急に冷えた時に体温調節する力(発熱保温力)が弱いから、寒さや急激な気温変化で体熱が下がる。体熱が下がると白血球の活動が鈍くなり免疫力が下がる(つまりカゼを引きやすくする)ということになるのです。その「冷え」の原因に、「水分の摂り過ぎ」があります。血がドロドロと濃い人、体温の高い人には、「水飲み健康法」はいいのですが、低体温で貧血で、ふだんから冷え症の人が、体にいいからと水を飲めば、ますます体は冷やされ、体熱が下がり、代謝が悪くなるので逆に水分が滞り、むくんだり、夜中に何度もトイレに行くようになります。これがたとえ温かいお湯やお茶でも、飲んですぐには温まったように感じても、水分過剰が解消されなければ、冷やされたら戻りにくい体(即ち「冷え」)につながります。だいたいにおいて、必要な人(血液ドロドロの人)は飲まず、薄い人ほど、美容(肌)に良いから、血液サラサラになるから、と飲み過ぎる傾向にあるのですが、血を薄めたり、細胞外液(ムクミ)になったりすることを知らないのです。

 もう一つは、アイスや甘いお菓子を食べてすぐの白血球(マイロファ-ジ)の力(貧食力)が激減することがわかっています。糖尿で高血糖の人、中性脂肪、高コレステロ-ルで血液ドロドロの人の白血球の働きは鈍く、その上全身を巡る血液が酸化状態になると炎症がどんどん悪化して行くということになるのです。これは、みなさんも無性に甘い物が食べたくなって(食べた後で)カゼを引いた、という経験があるのではないでしょうか。普段から、高脂肪、高タンパクの食事をして、過剰栄養ぎみなのが現代食の特徴といえます。この食べ過ぎタイプを陽、水分が滞って「冷え」ているのが陰のカゼです。


◎ 「カゼ」を治すクスリ(医薬品)はない

 また、「カゼ」に効く薬はないことは一般には知られていません。医学的には、ウィルスに直接効く(殺生滅菌する)薬はありません。カゼ薬は、解熱剤、抗炎抗ヒスタミン剤、鎮痛剤、鎮咳剤など数種の合方剤なのです。だから、「カゼ総合薬」というのです。個々人で見れば、鼻水(はなづまり)、喉の腫れ(炎症)や咳、いずれも無く、いきなり頭痛や関節痛(発熱症)という具合にいつも同じ特徴があるはずです。だから余計なものまで総合薬では飲んでるわけです。食養的には、それぞれの症状が内臓とつながっていると見なします。鼻は、肺と大腸につながり、鼻水は、水分が滞っているのを出そうとしている「冷え」型で、鼻づまりは、血液ドロドロのうっ血と考えます。喉の腫れは腎臓で利尿の滞りがあります。これらの2つの症状がなくて、いきなり頭痛を訴え、体温計でいきなり38~39度の高熱というのは、食べ過ぎの加熱エネルギ-を発散しているのです。39度が3日も4日も続くというのは普段から肉食過剰(それも尋常でない量)の現れです。ですから、カゼによって、症状を見れば、その人の普段の食生活の特徴が表されているといえるのです。従って、治し方も、それぞれに対応したやり方があるということになります。


◎ 免疫を高めて予防する食べ物

 まず、免疫を下げるお砂糖、肉類・チ-ズや乳製品、卵を少なくすることは前提ですが、
1.分をひかえること、そして、適度な塩分を強化することが第一です。水分過剰は先に述べたとおり。塩気はマクロファ-ジを活性化させます。味噌は、「冷え」には特に効果を現します。

2.季節のものでは、春菊、レンコン、柚子(皮)温州みかんも皮ごと食べるキンカン柚子も、「皮」に予防力も治す力もあるのです。葱、ニラ、ワケギなどネギ類、生姜、ニンニク、唐辛子と味噌を合わせると良い。

3.白い野菜、白菜、大根、水菜、白葱(洋菜ならキャベツ、カリフラワ-、セロリ)カブ、ポロネギ、チャイブ等、白い野菜ス-プは利尿、(解熱)作用、普段から鍋にする野菜ですが、免疫力を上げる事がわかっています。鍋を予防法にするには、肉と魚介類を一緒の一鍋にしないこと。野菜を、肉(魚介)の比率(割合)で1対3~5培以上にすること。

4.陽性な人は、リンゴやみかん、いちごやキュ-イなどのフル-ツを「冷え」症の人は、果物は反対に体を冷やすので、ひかえた方が、カゼの予防になるのです。これが食養の陰陽の卓越性で、漢方では分かりません。


◎ ウィルス(感染)を恐れない自然免疫成熟法

 私たちは、たいして効きもしないインフルエンザワクチンに、こうまで信頼をよせるのはなぜでしょうか。それは、予防接種は調合された人工毒を予行演習的に肉体に注入する、人工免疫方です。それに対し、もともと体に備わった免疫(自然免疫)の存在を、置去り(過少評価)にする現代医学の弱点によるのです。生命の免疫構造は、まず皮膚表面の常在菌に守られています。これが、第一ステップとして働きます。最近の抗菌や消毒と称した過度の殺菌剤の使用は、無言で護りに着いてきた常在菌まで一網打尽にしてしまいます。次に、鼻粘膜や口腔、喉の粘膜上皮の防御作用で、ウィルスや細菌感染から守っています。乾燥に弱く、加湿器が手放せないのは、体液が酸性に偏りがちな人です。そういう人程、ふだん喉が喝きます。次に食物に含まれて飲み込んだものは、胃の強酸液と腸管膜に、最も多く存在すると言われているリンパ球などの免疫細胞が血管内への進入を阻んでいるのです。その働の良しあしは、便を見れば分かります。いつもいい便が出ていれば腸管免疫は正常強じん、風邪の時は、必ず便秘か下痢をしてるはずです。そして血管内に入りこんだ後に、一般的に本などで説明される免疫システムが働くと考えられるのです。しかし、二重三重に守られた皮膚-粘膜(粘液)-胃、腸管上皮リンパ球免疫を一足飛びに飛ばして注射器で人工毒(薬品)を血液に注入するやり方は、乱暴で粗野、短絡的な、生命観のないやり方でしかありません。
 カゼは、「正食実行で引かない」のが一番(ベスト)ですが、引いたら悪いというモノでもありません。カゼを引いた時は、クスリで治さないで放っといて「治る」を待つうちに、自然免疫の特徴である、後天的獲得免疫(成長に従って成熟する)となってゆくのです。その時に大事になってくるのが「食べ物」なのです。自然免疫には、もう一つ先天的に身につけたものがありますが、それは母体を通じ、次に母乳から得るものですが、元をたどれば、これもお母さんの食べ物次第と言えるかも知れません。母乳100%の時は、ふつう熱を出したり風邪は引かないものです。それが裏付けています。

2015年10月01日